ふしぎな石ころ”echorb”
大阪・関西万博「Better Co-Being」内で用いられる体験デバイスのデザイン





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パビリオンが描く「共体験」という抽象的なコンセプトを、誰もが手に取るデバイスにどう宿らせるか。単なる情報端末ではなく、人と人、人とデータをつなぎ、体験の感動を増幅させる「石ころ」とは、どのような存在であるべきだろうか。
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大切なのは、人が無意識下で行う「握る」という行為そのものをデザインすることではないか。作為的なインタラクションを排し、自然物のように、誰もがすっと手に馴染み、あるべき向きで持てる形。そして、電子機器特有の無機質な光ではなく、内側から生命が発光するような有機的な光の表現。形、光、手触りといった五感に訴えるすべての要素が「共体験」の質を決定づけると考えた。
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100名以上へのリサーチと検証を繰り返し、誰もが自然と正しい向きで握れる、心地よいアシンメトリーな形状を導き出した。内部の繊細な電子部品や特殊な構造的制約をクリアしながら、有機的なフォルムを実現。さらに、パビリオンのメッセージと共鳴する生命感あふれる光の表現や、一つとして同じものがない自然物のような風合いを持つ加飾の開発まで、製造現場と一体となり徹底的にこだわった。モノ視点でのアイデアが体験そのものを豊かにし、デバイスという存在を超え、パビリオンでの感動を媒介する“ふしぎな石ころ”が誕生した。