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Red Dot Design Award 授賞式レポート

nwm ONEがRed Dot Design Award “Best of the Best”を受賞

83Designがデザインを手がけた株式会社NTTsonorityのオープンイヤー型ヘッドホン 「nwm ONE」 が、世界的に権威あるデザイン賞 Red Dot Design Award 2025 において、最高賞である “Best of the Best” を受賞しました。

red dot公式受賞ページ

株式会社NTTsonority様 プレスリリース

── Red Dot Design Award について
Red Dot Design Awardは、ドイツを拠点に毎年開催される国際的なデザインアワードで、世界中から数千点の応募が集まります。その中でも、今期 「nwmONE」が受賞した“Best of the Best” は、各分野で特に際立つデザインにのみ贈られる栄誉。受賞率はわずか数%といわれ、国際的に最も権威あるデザイン賞のひとつです。

Red Dot Design Museumがある世界遺産ツォルフェライン炭鉱業遺産群
Museum内

今回の受賞を機に、83Designのデザイナー矢野・近藤は、クライアントである株式会社NTT sonorityのみなさんと一緒に、ドイツ・エッセンで開かれたProduct Design部門の授賞式に参加しました。

授賞式の様子:Red Dot Design Award プレスリリース

きらびやかな照明と熱気に包まれた広い会場には、世界中のデザイナーたちが一堂に会し、まさに非日常の空間が広がっていました。そこで自分たちの手がけたプロダクトが大きく映し出され、その前に立つことができたのは、まさに格別の体験でした。

nwm ONE 授賞の瞬間:Red Dot Design Award 公式Youtube


プロダクト紹介と受賞理由

ここで、あらためて「nwm ONE」がどのような評価をうけたのかについてまとめます。

nwm ONE プロジェクト詳細

Red Dot Designの審査員は次のように評価しています。

Die Jury zeigte sich von der Funktionalität des nwm ONE beeindruckt, vom Tragekomfort, der optimierten Gewichtsverteilung, dem geringen Materialverbrauch und der Tatsache, dass hier kleinen Details ebenso viel Beachtung geschenkt wurde wie dem ästhetischen Gesamteindruck des Kopfhörers.

nwm ONE の機能性、装着の快適さ、最適に設計された重量配分、素材を抑えた構成、さらにヘッドホンの美的な全体印象と同様に細部への丁寧な配慮がなされている点を高く評価しました。

加えて「nwm ONE」は、JIDAデザインミュージアムセレクションのゴールドセレクション賞iF DESIGN AWARD GOLDも受賞しており、複数のアワードでも評価されています。

iF DESIGN AWARD 2025 Gold Award

JIDAデザインミュージアムセレクションvol.26 ゴールドセレクション賞

クライアントと一緒に取り組んだデザインの最高峰の受賞、授賞式への参加。

非常に貴重な体験となった矢野・近藤に、受賞の知らせを聞いたときの気持ち、その評価をどう受け止めたのか、そして授賞式や現地での様子について伺いました。


評価を受けて感じたこと

── 受賞の知らせを聞いたとき、どう思いましたか?

近藤:がっつり関わったプロダクトでの受賞は初めてだったので、正直「おおっ!」って思いました。しかも“Best of the Best”と聞いてさらにびっくりしました。

矢野:もちろん嬉しいんですけど、アワードそのものに強い興味があるタイプではなく…でも「ありがたいな」と思いました。

── “Best of the Best”という評価の重みをどのように受け止めていますか?

矢野:重みを感じるというか…ありがたく思っています。でも、「Amazonや価格.comのレビューの方が嬉しい」って思っちゃったりもします(笑)ユーザーの声の方がストレートに響くので。

近藤:それわかります(笑)。僕も評価そのものより、クライアントにとってマーケティング的に意味があることが嬉しいです。新しいブランドで、さらに認知が拡がっていっているこのタイミングで、このような評価をいただけたのは大きいですよね。

── 改めて受賞を通じて感じたことは?

矢野:「クライアントにとってプラスになることを一緒にできた」という実感です。やっぱり僕らのゴールはそこだなと。

近藤:デザインが「美しい」や「新しい」だけでなく、クライアントの事業にどう効いていくか。それを体感できたのが大きな収穫でした。


現地レポート:授賞式・展示会の空気をお裾分け

── 授賞式の雰囲気はどんな感じでしたか?

近藤:「ゴッドタレント(海外オーディション番組)の会場みたい!」と思いました(笑)。すごい盛り上がりで、なかなかできないレアな体験をしているなぁと。

矢野:空間がかっこよかったですね。受賞したデザイナーが皆でよろこびをわかちあうムードがすごくて。

授賞式会場

── 印象に残った言葉やエピソードはありますか?

矢野:一番偉い審査員の方が、「この先ヘッドホンで新しいものは出てこないと思っていたけど、これは技術的にも新しくて驚いた」と言ってくれたのが印象的でした。

近藤:会場で「nwm ONE」を首にかけてたら、同じく授賞式に参加していた海外のデザイナーに「そのヘッドホン、今回の受賞作品の中で一番お気に入りなんだ!」って声をかけられたんです。めちゃくちゃ嬉しかったですね。

── ほかに面白い出会いはありましたか?

矢野:nwmブランドの大ファンだという香港の方に出会いました。「ずっと探してたんだ!」と声をかけられて、国を超えて届いてるんだなと実感しました。

今回の経験から:デザインにどう向き合っていくか

── 今回の経験から、変化したことはありましたか?

矢野:クライアントのみなさんと一緒に授賞式に出ることができたことが何よりもよかった。クライアントとの距離がさらに縮まりましたし、このようなレアな時間を共有できたことが嬉しかった。

近藤:うん、同じ体験をしたからこそ、関係がよりフラットになった感じがありますね。

── 今後、大切にしていきたいことは?

矢野:工業デザインという線を引かず、クライアントの課題に対して柔軟に取り組みたい。改めてそう思いました。

近藤:クライアントがこの記事を読んで「83Designをパートナーにしたい」と思ってもらえるような仕事をこれからも続けたいですね。

左から83D矢野、クライアントである株式会社NTT sonorityの竹内様と長谷川様、83D近藤

今回の受賞は、83Designにとって大きな栄誉であると同時に、クライアントとの関係性をより強固にする機会となりました。

私たちが改めて実感したのは、デザインそのものが評価されること以上に、クライアントの事業に貢献できることこそが、私たちの存在意義であるということです。

「発注者と受注者の垣根を越えた関係が、新しいデザインを生む」

──この考え方は、日経デザインの特集でも取り上げられています(記事はこちら)。

この経験を糧に、83Designはこれからも「誰かにとって意味のあるデザイン」を届けてまいります。


おまけ

せっかくのヨーロッパ出張ということで、デザイナー矢野、近藤が、現地で気になったアイテムをいろいろと手に入れてきました。その一部を気に入ったポイントと併せてご紹介します。

矢野が紹介してくれたのは貯金箱。

まるいカタチに、吸いこまれそうなアオ。 そこに「Rabobank」のキリリと光るゴールドの文字。 この、ゆるさとカチッと感の同居がよい。
カワイイ顔してるけど、ちゃんと背負ってるんです。 遠いオランダの空気と、 きっと、たくさんの子どもたちが夢を詰めこんだ、 あの頃のワクワクした時間。
希望がこもったチャリン、と響いた小さな音が聞こえてきそうな感じもします。
ゆるい空気をまといながら、“芯のある”存在感。(矢野)

近藤が見せてくれたのは…やじろべえ?

謎のやじろべえ。
まず謎の生き物がふわふわでふらふらでとても可愛いです。
僕は“何でこうなった”みたいなよく分からわないものが好きなのでこの時点で心惹かれいましたが、何とよく見るとどうやら白熊らしい…
「これ白熊なの!?」と思っていたらいつの間にか購入していました。
このチープなアクリルの繊維のふわふわとピッカピカのメッキの組み合わせがとてもレトロでいい感じです。(近藤)